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ヒョウモントカゲモドキの飼育方法

ケージ
A4くらいの広さがあれば飼育できます。
紫外線灯も夜行性のため必要ありません。
複数飼育も可能です。
ただオスを同居させるとケンカしてしまうので、メス複数に対してオスが1頭のハーレム状態にする必要があります。
複数飼育する場合は、よく観察して特定の生体だけがいじめられて弱っていくことがないよう注意して下さい。

温度
ヒョウモントカゲモドキはもともとパキスタン、アフガニスタンなどの出身です。
ですから日本の秋~春までの間は保温が必要です。
もともとの生息地では、昼夜の温度差がある地域なので、一時的に低温(15度以下)になっても平気ですが、常に低温だと健康を損なう可能性があります。

ヒョウモントカゲモドキの適温は26度~32度前後になります。
飼育ケース内には温度勾配(温度が高めのところと低めのところ)をつけて、ヒョウモントカゲモドキが好きな温度帯の場所を選べるようにしてあげればベターです。

保温用のヒーターについては、サーモスタット機能(自動温度調節装置)のついている底面ヒーターがあれば充分です。
飼育ケースの底半分ぐらいにヒーターを敷けば、温度勾配を作ることができます。

湿度
ヒョウモントカゲモドキは乾燥に適した体と言えますが、普段生活している巣穴などは意外と湿度があります。
乾燥し過ぎていると脱皮不全を起こすこともありますので、ケージ内の一箇所だけでも湿っている場所があればより良い環境と言えます。
タッパーに湿らせた水苔(ミズゴケ)を入れておけば、ウェットシェルター変わりになり、更に湿らせた水苔は抗菌作用もあるとされるので、消臭効果も期待できます。

水入れ
健康な大人であれば、1ヶ月くらい水を飲まなくても耐えられます。
ただ基本的には水入れを常に設置しておくことが望ましいです。
幼体の場合は週に2,3回霧吹きをしてあげて下さい。
その際に水滴をなめているようなら、水容器を認識していない可能性があるので注意が必要です。

シェルター
ヒョウモントカゲモドキが隠れることのできるシェルターを用意します。
隠れるものがないとストレスで調子を落としてしまうこともありますので、いつでも入れられる準備だけはしてあげて下さい。
ヒョウモントカゲモドキが脱皮をする時に皮を引っ掛けられる用の岩などがあれば言うことありません。

床材
床材は新聞紙、キッチンペーパー、赤玉土、爬虫類用の砂、爬虫類用の衛生マットなど様々な物が使えます。
掃除の容易さと見た目のお洒落さとは反比例しますが、ヒョウモントカゲモドキはフンを決まった場所にするので、掃除は割と楽です。
幼体に関しては床材を飲み込んで腸を詰まらせる危険性が高いので、間違って食べてしまわないキッチンペーパーやPCマット(衛生マット)がお勧めです。

エサ
ヒョウモントカゲモドキは健康な大人であれば、2ヶ月くらいエサを食べなくても耐えられます。

基本は生きているコオロギになりますが、ピンセットから食べることを覚えれば、冷凍コオロギに餌付く場合もあります。

給餌の頻度は、幼体であれば週に6日、大人であれば週に2回くらいで充分になります。
成長期にエサが不足すると大きくならないこともあるので、エサは食べるだけ与えて下さい。

幼体時になどに喰いが悪くなった場合は、ハニーワームやコオロギの触角と後足を取って与えれば食べることがあります。

それ以外にもシルクワームというイモムシのようなエサもあります。
シルクワームはヒョウモントカゲモドキの喰いもよく栄養バランスに優れ消化もし易いとても良いエサです。

当店でも扱っていますので、ぜひお試し下さい。