本日は午後からの営業ということもあって客足が少ないかと思いきや、オープンから閉店まで本当にたくさんのお客さまでにぎわい、あっという間に一日が終わってしまいました。
また、本日も卒業生多数で、大変ありがたいことに6月に入ってから営業日には欠かさず生体が卒業していってくれています。
本当にたくさんのお客さまに当店を選んで頂き、嬉しさ半分、まだまだ自分の理想とするお店には程遠いことへの悔しさ半分で、店内の様子や接客、サービスについて、お客さまの求めるところに自分の力が達しているのかどうか、いろいろと考えさせれる場面もありました。
入荷については当ブログではまだご紹介できておりませんでしたが、メルマガやTwitterにてご紹介させていただきました新着さんにお問い合わせ、ご予約が爆発でした。
個人的もキープしたい種類がより取り見取りなので無理もありませんが、ドイツのハムショー便でお願いしていた極上のカナヘビ軍団が店頭に堂々と到着しております。
今回、入荷の中心となりましたのはヨーロッパに広く生息するPodarcis属のカベカナヘビたち。
このカベカナヘビたちの魅力はたくさんありますが、なんといっても基本的に非常に強権種で、ちょっとやそっとじゃ状態を崩しませんし、よほどのことがないと死にません(汗)暑さ、寒さ、飢え、水切れにも強く、誰でも簡単に飼育できることが大きな魅力の一つです。
そしてそのサイズ。最大でも25cmほどの本属のカナヘビたちは少ないスペースで飼育でき、我が家では基本的に45cm水槽で飼育しています。飼育スペースの問題が大きな国内では、大きな利点だと言えるでしょう。
そしてもう一つ、個人的に大きなポイントとなっているのが、とにかくアグレッシブであること。
生き物を飼育するうえで、せっかくレイアウトしたらそのケージの中をいろいろと動き回ってほしいもの。しかし中には隠れたまま出てこないとか、見ていないところでしか活動しないという種類も爬虫類には多いもの。
そんなもやもやもカベカナヘビの飼育には無縁です。とにかく平面、立体ともに活動的で、壁カナヘビの名の通り、壁面にもガンガンのぼり、活動時にはアグレッシブに動き回ってくれます。
複数飼育しているとお互いに干渉しあったり、一頭がエサを取り、もう一頭がバスキングをするなんてのどかな光景も簡単に見ることができます。
「このレイアウトでこんな動きをしてほしい」そんな願いにもしっかりとこたえてくれます。
すでに完売の種類も多数ですが、一挙ご紹介させていただきます。
まずは渋い体色が特徴のムラリスカベカナヘビ(Podarcis muralis muralis)の基亜種、ムラリスムラリスです。
ヨーロッパを代表するPodarcis属のカベカナヘビの中で、入門種的なムラリスカベカナヘビですが、基亜種の流通は意外にも少なく、探すとなかなかいないものです。
よく見るとシックな体色の中に鮮やかなカラーのスポットも混ざっており、カベカナヘビの魅力を堪能できる種類です。
こちらはシクラカベカナヘビ(Podarcis siculus campestris)。
一般的にカベカナヘビというとこの種類を思い浮かべる方も多いかと思います。もちろん価格的もサイズ的にも文句なしにカベカナヘビの入門種的存在で、基亜種のPodarcis siculus siculus の流通が意外と少ない中、本種が50以上もあると言われているシクラカベカナヘビの代表種として根付いています。
もちろん他のカベカナヘビ同様、超強権種で、今回のシクラも今年にガッツリ食べさせて冬眠をさせれば、来年の春には繁殖を狙えるでしょう。
チレニアカベカナヘビ“サルディーニャ島産”(Podarcis tiliquerta ( Sardinia ))。
カベカナヘビマニアが飛びあがって喜ぶサルディーニャ産のチレニアカベカナヘビです。
世界でも局地中の局地、イタリア半島のサルディーニャ島、世界中でここにか分布していない激レア中の激レア種。
世界的な流通量も大変少なく、日本には実に数年ぶりの登場になります。
その体色はブラック調にメタリックグリーンの迷彩模様、しっぽがメタリックブルーと、一目見ると強烈に印象に残る発色をしています。
残念ながらこの発色は画像では伝わらず、現物は画像の数倍美しいと思ってください。
次回いつ入荷できるかわからない奇跡の入荷、2ペアのみでしたが速攻で売れてしまい残り1ペアです。カナヘビとしては高価な部類に属しますが、充分にその価値あるペアです。
上記のシクラカベカナヘビの亜種(Podarcis siculus klemmeri)である本種は、上記のチレニアカベカナヘビと同様にとんでもない局地にしか生息していません。
イタリアのプンタ・リコーザという岬の先端にある小島(調べてみて下さい、本当に小さくてビックリします・笑)のみ、世界中でここにしかいないとうウルトラレアなカベカナヘビ。
先述しましたが、50以上の亜種を持つと言われているシクラカベカナヘビの中、いやカナヘビ全体を見渡してみてもトップクラスの美種で、画像のベビーからは想像もできないような美しい発色へと成長します。
ちなみに本種は個人的にも飼育しているので、アダルト個体の参考までに我が家の個体の画像をご紹介します。
これでも現物からすると写真うつりの出来栄えは20パーセントといったところでしょうか。
とにかくとんでもなく美しいカナヘビです。今回は多めに入荷したので、ちょっとだけ自分用にもキープしています(笑)
「飼いやすく、場所もとらない、極めて美しい」そんな三拍子が揃ったカナヘビです。
今回のカナヘビ軍団の中で唯一Podarcis属ではないのがこちら、アイセントラウトカナリアカナヘビ(Gallotia galloti eisentrauti)です。
もはや説明は不要かと思いますが、誰が見ても渋いブラック調のボディにイエローの網目模様、そしてわき腹に輝くブルーのスポットが特徴の美種で、今回はフルアダルトサイズのペアの入荷になります。
もちろん飼育も容易で、顔に似合わず果物や野菜をよく食べます。
今回入荷の子はおとなしく、ハンドリングもできます。その手触りは一度触ると忘れられないと思います。
こちらは1ペアのみの入荷となっております。
カナヘビ軍団に押されて明らかに影が薄くなってしまったかわいそうな新着さん。
それでも国内での流通は大変稀な、アルビノのニホンアマガエルです。まだ上陸したてのベビーですのでカラーはイマイチですが、成長すると全身が黄金のボディへと変化します。
国産種ということで、もちろん飼育も用意、サイズにあったエサを用意できればそのまま飼育が楽しめます。
金色のアマガエルというと、見つかると新聞に掲載されたり、ニュースになるような生き物です。水族館でもそうそうお目に掛かれるものではありません。
買わずとも見るだけでも価値があると思いますので、是非原物をご覧になってください。
駆け足で紹介させていただきましたが、どれも本日店頭でお客さまを唸らせていた種類ばかりです。
気になる子がいましたら、お気軽にお問い合わせをお願いします。