早いもので、南西諸島某所に『南国ファーム』を立ち上げてからもう1年になりました。

「なんじゃそれ？？」というお客さまの多いかと思いますので、今一度南国ファームについての説明をさせて頂きます。

『南国ファーム』とは、南西諸島の某所にありますＣＡＮＤＬＥ所有のブリーディング施設で、ファームの総面積は500坪ほどになります。

現地には当店のスタッフが在住しており、24時間体制で生体の管理、エサの生産、現地生体の調査や保護活動をしています。

位置的には赤道を挟んでマダガスカルとほぼ同位置に存在しており、恵まれた現地の気候は爬虫類の育成に非常に向いています。

とは言っても、ここ一年ではカメレオンの繁殖はあまり進んでいません。理由は種親をファームに送っていないから（笑）本当は計画的に種親候補を確保し、現地で育成、産卵させていかないといけないのですが、施設を作ることと種親として残しておきたい子たちが完売してしまったこと（←これが一番大きい…）、そして現地の生体の保護活動に力を入れすぎてしまったことが理由として考えられます。

こちらはファーム内に設立しました事務所。

そろそろ本格的にカメレオンをはじめとした生体の繁殖を進めていこうと、ようやく最近になって本来の目的に戻り始めてきました（笑）

もちろん現地ファームの維持にも経費が掛かります。現地スタッフの人件費、各荷物の空輸送料、現地に視察に行くための交通費諸々、お尻に火がついているのも現状で、ここ一年で掛かった経費を考えるとマダガスカルにカメレオンの採取に何度行けたことか……（涙）

同時に店頭でもブリードを進めるべく、カメレオンもキープコーナーを作成しています。正直、ファームを使わなければ店頭ではたくさんのお客さまが出入りされるので、繁殖は難しいかもしれません。多くの方が謳っているように、自宅を『ファーム』としてしまえばいいのかも知れませんが、本格的な生産はファームに任せて、店頭では趣味程度にブリードに挑戦しようかと思っています。

もちろん現地便の輸入も全力で頑張りますが、今後は少しだけ輸入よりも生産に力を入れていこうかと思っています。

また、よく業界関係者や雑誌の方にも言われるのですが、今のところ『南国ファーム』は一般公開しておりません。

理由は、まだまだファーム自体の形が自分の思っているものに程遠いからです。

現在でも本気で設備を作れば、パンサーのアダルトが飼育できるケージを500～600、場合によってはもっともっと作ることができますが、まだまだその段階に達しておらず、南国だからこその問題点もたくさんあるため、様子を見ているところです。

遠い将来、海外へ向けて発信しても恥ずかしくないくらいの仕上がりなりましたら、年一回くらいはファーム見学ツアーをしてもいいかなと考えています（笑）

 最後はおまけ画像、以前にもご紹介しましたが、南国ファームで自生している植物の一部です。

上からポトス、クワズイモ、モンステラです。

南国のあまりにも恵まれた気候は、内地でよく見る観葉植物でさえもここまで巨大に育て上げます。

実はこの葉っぱたち、手の届く範囲にあったものを撮影しただけですが、もっともっと巨大なものがゴロゴロあります。

南国ファームの気候、少しだけでも味わっていただけたでしょうか？？