お知らせしておりました通り、27日～29日まで、南西諸島某所にありますＣＡＮＤＬＥ所有のブリーディング施設、通称南国ファームへ出張して参りました。

少し肌寒い神戸空港を飛び立ち、降り立った現地の空港はさすが南国、半袖じゃないと過ごせないような陽気です。

いつもの南国特有のカラフルでトロピカルな植物たちに歓迎され、南国ファームの番人、通称『ばんちゃん』と合流しました。

ばんちゃんは南国ファームの責任者で、植物の知識に長け、カメレオンの繁殖経験も持っています。さらに現場系の各資格を持ち、頼めば何でも作ってくれる頼もしいスタッフです。彼のおかげで南国ファームの設備も充実し、全国のお客さまから人気の南国の桑の葉の出荷が可能になっています。

さらに今回はイベントで毎度おなじみの自称養蚕家、「シルクの人」も同行しました。現在行っていますカメレオンを初めとした爬虫類のブリードとは別の計画を始動させるためにどうしても打ち合わせが必要だったので、今回一緒に南国に乗り込む流れになりました。

久々にこの子とも再会、実はこの子はファーム責任者のばんちゃんが飼育、繁殖して育てている子で、南国ファームたちあげと同時にばんちゃんと共に南国の住人になりました。

以前よりＴｗｉｔｔｅｒ等でご紹介するたびに、この子の血統が欲しい！！と熱望されていたのですが、今回タイミングを見てメスと交配させました。

ファームに来た目的の一つが、自分自身の飼育のイメージ、発情の有無やカメレオンの状態の判断など、電話やメールだけでは伝えきれない飼育のノウハウを現地に伝えることです。

自分では頭の中のイメージをしっかりと伝えているつもりでも、必ずしもそのまま伝わるとは限りません。その小さなズレが将来的に結果を左右することになりかねませんので、小さなうちに擦り合わせておく必要があるのです。

昨年9月からの出張の度に、現地の動物を目の前にしてしっかりと伝えることで、少しずつですがファームの生産性も上がってきました。

ファームでのケージ造り、カメレオンたちの観察と飼育のポイントの伝授、新たにブリードを開始する予定の生体のケージ設営の場所と気候のチェックなどなど、とりあえず一通り終えたら南国の海へ。

眩しいくらいのコバルトブルーの海が、南国ファーム周辺には広がっています。もともと人も少なく、どこに行ってもプライベートビーチなので、賑やかな海が好きな人には少し淋しいかも知れません（汗）

こちらはとある段壁。数十メートルの断崖絶壁の下はとてつもなく美しい海が広がっています。

よく見るとギリギリのところに羽田野がいます（笑）

今回は他にもミッションがあったので海に入りたいのは我慢しつつ（シルクの人はシュノーケリングを堪能…笑）、周辺の森林の調査へ。

周辺の木々の様子、成長具合をチェックすることで、南国の桑の葉の今後の育成状況、出荷の具合を予想することに役立ちます。

先日の台風によって葉が傷んでいる箇所も多かったですが、あと一カ月もすれば南国の気候があの最高の桑の葉を育ててくれると思います。

こうしてあっという間に三日間の滞在が終わりました。

毎度のことですが、森林の中を一か月分くらいは歩き回り、一年分くらい蚊に刺されました（笑）

南国ファームはまだまだ稼働したばかり、カメレオンの量産体制には時間が掛かると思いますが、着実に前進しています。今後はさらにネットワークを駆使して、お店に居ながらにして常にファームの生体をチェックできるような方法を考えています。

長い長い計画ですが、本当に価値のある計画だと確信しています。これからも店頭、シルクファーム、南国ファームと連携して、全国のお客さまのもとへ最高の生体、エサをお届けしていきます。