お騒がせしております南国ファームへの出張、今日もたくさんのお客さまからお問い合わせ、着信を頂いておりますが、なかなか応対できずに申し訳ありません。
お知らせしております通り、赤道を挟んでマダガスカルとほぼ同位置にあるCANDLE所有の南国ファームの気候は、今でも十分に半袖で活動できるような温度で、出発時には念のため上着を羽織っていましたが、ついてからはずっと半袖で過ごしております。
どこまでも透き通るような青空、潤湿な空気をたっぷりと届けてくれるそよ風、南国ファームはほとんどの動物が快適と思える気候を惜しみなく提供してくれます。
そんな南国ファームでは、現地在住のCANDLEのスタッフとともにカメレオンたちが大自然の中で暮らしています。
おそらく国内でも唯一かもしれませんこの大自然の中での飼育、繁殖計画は、カメレオンたちを大自然の恩恵の中でのびのびと育成することからスタートしています。
まだまだスタートしたばかりで繁殖は少し先の話ですが、カメレオンの繁殖経験のある現地在住のスタッフの管理のもと、将来に向けて着実に育成しています。
広大な屋外飼育スペースももちろんですが、冬季の最も寒くなる時期に向けて、屋内でも飼育スペースも用意しています。
まだまだ作成途中ですが、おそらくパンサーのアダルトサイズでしたら数百頭は収容可能なこの飼育部屋も、南国ファームのいくつかある室内飼育部屋の一室でしかありません。今後ケージの数百単位で作成していきますが、まずは現状の種親の分と、出荷が増えておりますシルクワームの飼育ケージを優先しています。
まるでマダガスカルのストック場を思わせるようなこの施設をフル活用すれば、国内のみならず海外へ胸を張って紹介できるほどのカメレオンたちが誕生するでしょう。
もちろん繁殖可能なのはカメレオンだけではなく、現地の気候を利用すればメジャーな爬虫類はほとんどが自然環境下で繁殖可能になると思います。追々のビジョンはまたゆっくりと紹介させていただきますが、自宅の離れ小屋や一室を利用した「ファーム」とは内容も規模も気候も、すべてにおいて大きく違っているのがこの南国ファームの特徴です。
以前よりお知らせしておりますシルクワームたちも、この南国ファームにて卵を孵化させ、内地のものとは緑の濃さが全然違う栄養満点の桑の葉で育成しています。
90×60㎝の育成ケージを量産し、数万匹のシルクワームが毎日新鮮な桑の葉を食べて育っています。
内地でも桑の葉で育てたと謳われるシルクワームの販売があると聞きますが、南国ファームではその気候を利用して冬季でも桑の葉での育成が可能です。毎日全国のご家庭へ出荷されているシルクワームは、恵まれた気候と栄養満点の桑によって育成されています。
今回の出張では主に室内飼育スペースのレイアウトの確認と、大自然の中で育成されているカメレオンたちの健康チェックを目的としています。その他にも現地スタッフとの打ち合わせや必須項目の確認、ちょっとレジャーなんかも目的です(笑)
まだまだ「何もない場所」ですが、とてつもなく大きな可能性を秘めた「南国ファーム」。
おそらく個人経営の爬虫類ショップとしては日本で唯一の施設だと思います。もちろん長年のネットワークによってマダガスカルのシッパーさんにもたくさんのアドバイスを頂いています。アメリカのカメレオンのブリーダーさまには「キセキだ!」と言われている気候です。
長いスパンになるとは思いますが、世界に向けて恥ずかしくないようなクオリティと生産量になるべく、CANDLEの南国ファームは一歩一歩確実に歩みを進めています。