パンサーカメレオンの皮下線虫摘出の様子

先日ご紹介させていただきました交配済みのアンカラミーのメス。

 

経過は順調でエサ食いも安定しているので、気になる皮下線虫をさっさととってしまうことにしました。

 

 

 

 

いつも行っている作業なので特に難しいことはなく、今回は数も少ないので比較的簡単な施術で終わりそうです。

 

141215-IMG_0903

 

 

施術前のメス。相変わらずご機嫌ななめ(笑)

色が抱卵カラーなのでわかりにくいですが、横原に線虫が確認できます。

 

 

 

 141215-IMG_0901

 

 

 

 

 

使用する道具はいたってシンプル、皮膚を切開するための剃刀と、線虫を引っ張り出すためのピンセットのみ。ただしこのピンセットは先が針のようにとがっているものを使用しています。

文章ではなかなか伝わらないかも知れませんが、カメレオンの皮下線虫は切開した皮膚のさらに内側に薄い透明の膜(?)があり、その膜の下にいるので、表面を切開しただけではなかなか取り出しにくいのです。

そこで先の尖ったピンセットで膜に切り目を入れて線虫を取り出すのです。

 

 

 

 

141215-IMG_0902

 

 

 

 

まずは使用する道具をK・ガードでしっかりと殺菌します。

 

 

 

 

 

 

141215-IMG_0904

 

 

 

 

カメレオンをしっかりと保定し、狙いを付けた箇所を小さく切開します。

 

 

 

 

 

141215-IMG_0905

 

 

 

 

 

傷の中にオレンジのものが見えるかと思いますが、これが皮下線虫です。

 

 

 

 

 

141215-IMG_0906

 

少し引っ張り出したところです。ここから引き抜きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

141215-IMG_0907

 

 

 

別箇所。

こちらも同様に引き抜いていきます。

 

 

 

 

 141215-IMG_0910

 

 

 

 

今回は二か所を切開し、線虫を取り出しました。

施術後は念には念を入れて化膿を防ぐために抗生剤を投与、傷口はやはりK・ガードでしっかりと殺菌します。

 

 

 141215-IMG_0908

 

 

 

今回はついでなので、内部寄生虫も落とすために軽く駆虫薬を飲ませています。

本来ならば交配する前にやるべきことですが(汗)、今回はついでと言うことで…。

 

 

141215-IMG_0909

 

 

 

 

ケージの床材は普段はPCマットなのですが、駆虫薬を投与したあとはフンの状態をよく確認するために、真っ白のキッチンペーパーに変えています。

フンの状態を確認後、通常飼育に戻します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回ご紹介しました皮下線虫の除去は、慣れていればご自身でも充分にできるかと思いますが、やはりリスクはゼロではありませんので、自信のない方は病院や専門店にお願いしてください。

ちなみに今回かかった時間はおよそ5分ほど。店頭では一応いつでもこの処置ができる準備をしていますので、線虫で悩んでおられる方は一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事にコメントする

お名前 *

Email

Website

candle

Copyright c 2005-2013 CANDLE All rights reserved.