CANDLEが力を入れている活エサ、その中でも全国でトップクラスの生産量を誇るのがご存知シルクワームです。
今更説明するまでもありませんが、シルクワームの栄養素はコオロギと比べても大変高く、諸外国でも栄養満点の飼料として大変重宝されています。海外のブリーダーの多くの方も『もっとも理想的なエサの一つである』と記しています。
そんなシルクワーム、エサとして不動の地位を確立するにはいくつか難点があります。
まずはその食事量。ほとんどの時間をエサを食べることに費やしているシルクワームは、育成するうえでかなりのエサが必要になります。また、その食性は偏食家で、桑の葉しか食べません。
だからこそ栄養満点の桑の葉の栄養素をそのまま動物たちに届けることができるわけなのですが、桑の葉を大量に年中与えるのは現実的に不可能でしょう。
そこで登場したのが、桑の葉成分を使用して作られた人工飼料です。
しかしこの人工飼料、本来の目的は蚕を繭にするためのもの。決して動物たちの飼料として使用するために開発されたわけではありません。
一時的に使用したりストックするにはなんら問題ありませんが、長期的に、主食として考えるならばやはり天然の桑の葉を与えたシルクワームがいいことは言うまでもありません。
なぜなら人工飼料は『桑の葉成分○○%』という配合量ですが、当然桑の葉で育成するとその栄養価は100%まで跳ね上がります。
CANDLEではそんなシルクワームを天然の桑の葉で育成することにこだわり、年中良質な桑の葉を確保できるよう、南西諸島にあります当社のブリーディング施設『南国ファーム』より定期的に桑の葉を空輸して店頭のシルクワームに与えて育てています。
内地の桑と違い、南国の桑の葉は色が濃く、栄養素が違います。逆にしっかりとした葉に育ちすぎているため、産まれたばかりのシルクワームには固すぎて齧れないことも多くあります。
なのでCANDLEでは、産まれたばかりのシルクワームには新芽を、新芽が手に入らないときにはフードを与え、それ以降のサイズでは栄養満点の南国の桑の葉で年中育成します。
それでもフードの使用量を考え、生産元が当社のおおよその使用量を考慮して来シーズンの生産量を吟味する、と言ってきました。それだけCANDLEが養蚕業界に与えている影響も大きいと言うことには驚きました。
内地でもシーズンには桑が葉をつけるため、桑の葉育ちのシルクワームと謳って販売されるところもあるかと思います。しかし冬季は当然ながら落葉してしまうため桑の葉で育成することができません。そんなオフシーズンでもCANDLEでは南国ファームの活躍で年中桑の葉の供給が可能です。
『高品質を安定してご提供』を追求しているCANDLEでは、その功績が認められ、今では全国の動物園や水族館さまよりご注文を頂くようになりました。
昨年は自称養蚕家の『シルクの人』が所有するシルクワームの育成ファームにてさらなる生産量のアップを行いましたが、今年から『シルクの人』も専業としてCANDLEのシルクファームを運営することになり、『自称』ではなく正真正銘の養蚕家として活動することになりました。
そんなこだわりのシルクワーム。まだまだ生産量が足りないのが現状ですので、今年はもっともっと多くの数を育成できるよう、店頭のスタッフ増員も行い、昨年末より活動しております。
こだわりの南国産の桑の葉で育った栄養満点のシルクワーム。今年もどこにも負けない生産量でご提供しますのでよろしくお願いします。