「早く続きが見たい!」とお客さまより急かされておりました先日の南国ファーム出張レポート、続いては後編です。
現在のところ、まだまだ屋外飼育スペースも開拓が必要なので、カメレオンたちは基本はケージの中で飼育しており、屋外スペースでバスキングをさせるという飼育方法をとっています。
南国の日差しは強烈なので、念のため遮光ネットを使用し、オーバーヒートを防ぎます。
水は井戸水を自動給水にて与えておりますので、あとは定期的にやってくる天然のスコールを利用します。
現地スタッフは大工の知識、経験、資格を多数保有しており、こちらからオーダーしたシステムをすぐに作成してくれます。
風による気化熱を懸念して防通ネットの作成を依頼すると、あっという間に作ってくれました。
この日に行ったことは、前回のレポートでご紹介させていただきました屋内飼育スペースの排水設備を完備するため、コンクリートの床の溝を掘る場所の打ち合わせや寸法の調整、ケージの配置レイアウトなどを現場で詰めていきました。
いずれは輸入しましたカメレオンたちを丸ごとこちらに飛ばし、南国の気候で立ち上げをしてから店頭に戻るという方法をとりたいので、大小さまざまな大きさのケージが必要になります。
そんな要求にも臨機応変に動けるよう、頭の中にある知識、アイデアをしっかりとアウトプットし、現地スタッフに伝えることは現地に赴かないと難しい部分もあります。
現在のところ、種親候補のパンサーカメレオンのケージは一頭あたり1メートル四方、高さ2メートルくらいになりそうです。とりあえず数十頭レベルの種親ならこの広さのケージをたくさん増設できますので、のんびりと飼育できそうです。
もちろん飼育する種類によってケージの形状も若干変わりますので、そちらにも臨機応変に対応できるよう、柔軟性のあるケージが要求されます。
屋外の飼育ケージはオープンなケージにしたいのですが、植物の育成も非常に早いので、伸びていった植物を伝って脱走することが予想されますので、やはり囲う方が現実的かな、と考えています。
いずれにしましても一気に取り掛かることはできませんので、これから少しずつ形にしていこうということで、打ち合わせは終了しました。
ファーム内にはまだまだご紹介しきれていない箇所がたくさんありますので、こちらも順次ご紹介していこうと思います。
そしてお楽しみの海。ちょっと荒れているから透明度が心配でしたが、まずまずのコンディションでした。
わかりにくいですが、海中で見つけましたシャコ貝です。少しだけ口を開けている隙間から覗くブルーの身が大変美しく、目を引きます。
そのお味は……想像にお任せします(笑)
どこまでも続くコバルトブルーの海、カラフルなサンゴ礁は旅の疲れをあっという間に癒してくれます。
優雅に泳ぐ熱帯魚たちの群れに見とれながら、楽しい海中散歩は終了です。
本格始動からまだ一か月、CANDLEの南国ファームは大小さまざまな苦難、トラブルを乗り越えながらも確実に理想の場所へと向かって変化してきています。
まだまだやりたいことは盛りだくさんですが、自分自身もしっかりと楽しみながら順次お客さまに進捗状況をお知らせしていこうと思っておりますので、お付き合いよろしくお願い致します。